患者によるオンラインコミュニティ運営やセミナー・勉強会を開催する株式会社リサ・サーナでは、製薬企業や医療器機・化粧品メーカーなど、製品・サービスの利用者である、患者さんの声を必要としているライフサイエンス企業の社員向け研修やセミナーの企画・実施をサポートしています。
運営メディアである 乳がん・婦人科がんの女性サバイバー会員サイト「ピアリング」と消化器がんの女性サバイバーの会員サイト「ピアリング・ブルー」の会員等を中心にご協力を依頼し、医療現場の従事者の皆様やヘルスケア企業の方向けに患者さんの「当事者の生の声」を届ける講演会、セミナーやイベントの企画・実施いたします。
~「Patient Centricity(患者中心主義)」の実現に向けて~

患者によるオンラインコミュニティサイトでは、日々、病院などでの対応内容についての疑問や不安などが多く寄せられ、当事者同士で情報交換されています。
そうした、治療を受けるにあたって「こんなことで困った。」「こんな説明に不安やとまどいを感じた。」「こんなサポートを受けたかった。」などの声を集め、医療現場の従事者の皆様に共有し、お互いが理解しあうことで、コミュニケーションや行き違いをなくし、不安なく、前向きに治療に向き合っていける環境づくりに役立てていただけたらと考えています。
コミュニティで聞こえてくる患者の実際の声から
- 副作用の辛さを言い出せない診察室の空気
- 日常生活への影響を理解されない孤独感
- 「患者」ではなく「一人の女性」としての配慮が欲しい
- 治療以外の悩み(外見、仕事、家族、経済面)
研修の特長と効果

- 医療現場では表出しにくい「本音」について触れることができます
- 患者の言語化されにくいニーズについて気づきが得られます
- 生の声・事例に基づいた具体的な改善のヒントが得られます
- 患者満足度の高いサービスの提供で収益性向上につながります
- スタッフの方の働く意欲向上につながります
乳がん・婦人科がん、消化器がんにとどまらず、幅広い疾患をテーマとした社員向け研修の企画・コーディネートを行っていますので、ご希望の内容をご相談ください。

実施形態について
患者による講演・セミナー
●クライアント企業が希望するご経験をお持ちの患者様と、ご自身の経験を社会に還元する希望をお持ちの患者様をマッチングし、患者体験についての「講演・セミナー」として実施いたします。
●クライアントの製品を使用した経験があり、そのご経験・ご感想を社員研修にて共有いただける患者様をご紹介いたします。
患者グループによるトークセッション

●乳がん、子宮体がん、食道がん、胃がん、肺がんなど、様々ながん種の患者さんを招き、社員様に想いと経験を共有するグループトークセッションを企画実施します。
新規事業開発、製品検討会
●社員様による、ワークショップや検討会の場に、患者様を招き、率直な意見や感想を伺う企画をお手伝いします。
実施事例
ヘルスケア企業様向け多発性骨髄腫の患者様の体験を聞く社員研修会

2025年9月8日、某ヘルスケア企業の社員研修会にて、多発性骨髄腫の患者K様の講演をコーディネートしました。
発症率10万人に5~6人、完治しない病気と言われる症例の少ない難病「多発性骨髄腫」の実体験を持つK様に貴重な患者体験をお話いただきました。
当日は200名を超える社員の方々がリモートで参加され、患者様が多発性骨髄腫と診断されるまでの経緯や診断されてからの治療法、日常生活など、普段は聞くことのできない生
の声をお届けしました。
発症率10万人に5~6人がなり完治しないと言われる難病「多発性骨髄腫」を経験して
2022年10月、K様は、市販薬では抑えることのできない腰と背中の痛み、息切れやふらつきで整形外科や呼吸器内科などを転々とし、最終的にかかった総合病院で多発性骨髄腫と診断されました。
初めて聞く病名。治療をしても繰り返しできる腫瘤。
その日、その瞬間を生きることに精一杯だった毎日。
K様は発症されてから約2年半の間、幾度となく降りかかる試練に立ち向かわれてきました。
苦しい中でも、「治療も仕事も目の前のことを精いっぱいやる」と治療を続けられ、杖1本で歩けるようになるまでになったのは、K様の努力と、「リハビリも出来ることが少しずつ増えて楽しい」という前向きな気持ちがあってこそ、と感じられたそうです。
薬のおかげで生きていられる。
講演の中でKさんは「製薬会社の皆様、薬があることで生きていられることへの感謝を忘れずに治療を受けていきたい」と語られました。
難しい病気に立ち向かう最先端の薬を開発している企業の人々も、病気や薬の知識は豊富でも、実際にその薬を使用した患者さんの生の声を聞く機会はなかなかありません。
患者さんに実感される効果や具体的な副作用、そしてそれが日々の生活や仕事、そして気持ちにどう影響しているか、など治療に向き合ってきた方の声は、今後の薬の開発と普及への貴重な資料になります。
研修に参加したクライアント企業の皆様からの声

「自分たちの日頃の取り組みがどのようにつながっているのかを肌で感じることができた。



医療者を通じて何ができるのかを常に自問自答することが重要だと感じた



普段の業務の中では得られない気づきを得ることができ、K様の講演が深く胸に刻まれた
患者としての体験談をお話頂いたK様からのご感想



私でも何か役に立てることがあるのなら、と思ってお引き受けしま
したが、多くのことを学ばせていただく機会となりました。
ご自身の闘病経験が、治療に欠かせない薬を扱う企業の社員の皆様の役に立ったことに、大きな充実感を感じられた旨のコメントをいただきました。
患者体験のヒアリングを交えた研修について
患者様が、ご自身の経験を、ステークホルダーである企業など医療業界に伝えたいという想いを持っていても、いきなり企業で多くの方を前にお話するのは難しいこともあります。
弊社では、単に企業様に患者様をおつなぎするだけではなく、患者様の経験や想いを整理するお手伝いをし、企業の皆様に、より伝わりやすい形で発信できるよう、コーディネート&サポートをさせていただきます。
ご希望の内容をお気軽にお聞かせください。実施方法のご提案やお見積りをさせていただきます。